人間性の回復
日本人のクラシック音楽を聴く人口は全体の5%だという。
そのくらいだろうと感じる方も多いと思うが、個人的には結構いるなと感じた。少なく見積もっても世界に1億人以上はいるということになる。
クラシック音楽が何百年も残り、今もこれだけのファンがいるというのは、やはり持っている力が哲学的だったり、心に触れるものだったりすることだと思う。
音楽はなぜ必要なのか。
無くても問題無いものだけれど、音楽は人間社会に存在する。
人間は精神的に弱い生き物である。考えてしまうし、動揺するし、怒るし、悲しむ。
特に現代社会、コンクリートの中で生きている我々には圧倒的に自然物が不足している。
音楽は人間性を取り戻すための手段なのかもしれない。
感覚を補うため、喜びを共有するため、悲しみ寄り添うため
ステレオだけではなく、実際の音を求めるのも、より濃く触れたいのだろう。
まるで森林浴をしたときの充足感と似たような、森の中で自然の力強さや恐ろしさを体感したような、そういうものがクラシック音楽にもある。
争いや、経済の行き詰まりを感じる時代。
人間性を回復させることが、これからの時代のテーマになっていくはずだ。